小型ビニールハウス用自動開閉器                             2024.4.4


分野が違うけど趣味の電子工作シリーズ。

寒い時期にビニールハウスは温度が上がって早植ができる.
でも暖かくなると今度は温度が上がりすぎるので植物には逆効果になる。
で、設定温度でビニールを開けて外気と同じにするのが目的。
ネットで見ると本格的なビニールハウスは側面のビニールを巻き上げる様にしている。
簡易なものは手動で開閉してるが温度を検出して制御してるのもある。
ただ電源が100vだし驚くほど高価。
まあ専業農家は投資ができるだろうが我が家には無理なので自作することに。


畑は10×20m程度の狭さなので本格的なビニールハウスは無理だしそこまで出資は出来ない。
そこで安価なパイプ車庫の2.5×4mを利用してビニールを張った。
この側面4m分のビニールを1.5m程度巻き上げて換気する。


小型の減速モータを探すも結構高いし防水の問題もあるので中古のワイパーモータを利用。
ちょっと重いけどこれで19oのパイプを回転させビニールを巻き上げる。
で、問題なのは支柱に固定する方法。
最初はカーテンレールを利用していたが遊びが大きくて時に引っ掛かりヒューズがとんでいた。
そこで19oのパイプに25oの塩ビパイプをスライドさせる事に。
当然隙間があってそのままでは引っ掛かる。
ところが丁度余っていたカーテンレールの駒を挟み込むことでぴったりとスムーズに動く物が作れた。
またモータ制御は上下させるためにフルブリッジで回転数はPWMで変更し、現在は2/3で回している。


次に温度検出はこれも当初温度センサーを直接アルディーノで読んでいた。
でも設定温度の変更が面倒だったのでサーモスイッチW1209の出力を利用することに。
これだと温度設定だけでなくヒステリシスの設定も簡単にできる。
難点は常時7segが点いているのと湿気で設定SW周りに錆が出ること。
まあソーラーで充電する大きいバッテリーが電源なのでそれ程省エネに気を使わなくても良いが。


最後に開閉の上下位置はリードスイッチで行っている。
これも初めはワイパーモーターの回転をカウントして決めていたが変更するのにいちいちノートブックを持参しなければならない。
今は支柱のパイプに100均で買ったネオジウム磁石をくっ付けるだけで位置の変更は超簡単。
手動で開ける時のスイッチも旧型ではスナップSWだったがリードSWにして磁石をくっ付けて行っている。


旧型はコントローラーを支柱の上部に固定してモータ部分まで電源とセンサーのコードを伸ばす方式。
新型はコントローラーとモータを一体にしている。
フルブリッジもパーツを組んで作っていたが製品を購入してW1209の裏に抱き合わせ。
アルディーノもUNOからNANOに変更して小型化した。
リードスイッチもケースの上下部に内臓することでケーブルを出さなくても良くなった。

自作感は否めないが結構コンパクトになってしかもエラーは1度も出ていない。